親子間売買/親族間売買:ローンは銀行からの確認事項、書類作成で頓挫することがある

カテゴリー(メイン)

先週は親子間売買、親族間売買のご相談が特に多い1週間でした。

多い日で4件、少ない日でも1件のご相談があり5日間で計12件でした。

その中でも特に多かったのがローン関係のご相談で、

 

1.ローンの審査は銀行に受け付けてもらえたけど、

  理由は分からないけど審査に落ちてしまった。

2.自己資金が一定以上ないと審査は厳しいようなことを言われた。

3.銀行から確認を取りたいと言われたことがあり、

  それを書面で作成、提出ができない。

 

おおむねこの3つのご相談をいただきました。

 

親子間売買、親族間売買では融資の審査を受け付けてもらうだけでも

1つハードルがある(そもそも受け付けない)のですが、

その先に融資の審査を受け付けてもらえても、意外に落ちることが多いです。

それが1なんですね。

これは様々な要因があるので、不動産の状況や、借主の属性(年収、勤務先、

借入状況)、売買理由などがあるのでそれらを確認してみないと

何が真の理由かは分からないのですが、

2の自己資金の件は審査が否決になる理由になり易いと言えます。

 

銀行:自己資金をお持ちできなくとも融資の検討はいたします

 

この言い方に勘違いを起こされている方が多くいます。

ただ、自己資金があることは、

親子間売買、親族間売買の場合はそこそこ融資審査の可否を

決める重要な判断要素であるのです。

自己資金を持っている=お金のマネージメント(貯金)ができている

となりますので、ローンを出してもその支払いは問題ない、

と融資審査の判断がスムーズに行きやすくなるからです。

反面、自己資金が少ないと、ローンが滞るリスクが高い、とも判断できます。

 

なので、自己資金がない、少ない方はしっかり準備してから

融資審査に望まないと結果は厳しいものになりがちです。

親子間売買や親族間売買だと、融資審査の見方が一般的な

第三者間の売買と比べて厳しくなりがちです。

せめて自己資金の点だけはスムーズに行きたいものです。

 

それとご相談者様が意外に感じていたのは3なんですね。

「銀行から売主の債務について確認し教えて欲しいと言われたけど、

とても聞きづらくて確認できません」

「こういった書類を簡単にエクセルで作成して欲しい、と言われたけど、

どのように作成して良いか分からないし、その内容で良いか分からない」

という話を伺ったあとに

「意外に銀行っていろいろと確認してくるものなんですね」

と言われていました。

これは一般的な第三者間の不動産売買でも当然にありますので、

まぁ普通の話と言えます。

 

ご相談者様と銀行との間に不動産会社が入っている場合は

その不動産会社が代わりに確認事項や書類の提出を

やってくれていることが多い(多かった)のですが、

ご相談者様自身で銀行とやり取りをしていたり、

昨今不動産会社ではやらないところも多くなったみたいで

ご相談者様に聞くとここで引っ掛かることが多いようなのです。

 

具体的には、

・法律上、問題ない建物であるか調べてきてください。

・不動産の時価を示す書類をください。

・税金について税理士のコメントをもらってきてください。

・売主様に他の債務がないか確認してください。

・レントロールを作成して提出してください。

などなどです。

ご相談者様によっては他にも様々なことを言われています。

 

そして今回のご相談者様は、ここで頓挫された方がいました。

なので、こういった事務作業に慣れている方以外は

最初から不動産会社に丸投げをされても良いのかもしれません。

もしくは、慣れている方に協力をいただいても良いかもしれません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました